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IELTSとは?特徴、TOEFLとの違い、有効な学習方法とは?

IELTSという英語テストをご存じでしょうか?IELTSはここ数年で受験者数を急速に伸ばしている4技能型の英語試験です。日本では特に学生の間で受験者数が増えており、受験対策を講じる学校、塾、教材なども増えてきました。

この記事では、IELTSの基礎から効果的な学習方法までお伝えいたします。

目次[非表示]

  1. 1. IELTSとは
  2. 2. IELTS試験概要
  3. 3. IELTSとTOEFLの違いは?
  4. 4. 留学時に必要なスコアは?
  5. 5. 日本人の平均スコアは?
  6. 6. 効果的な学習方法は?
  7. 7. eラーニングでの学習がお勧め
  8. 8. リアリーイングリッシュのIELTS対策コースについて

1. IELTSとは

IELTS(International English Language Testing System)は英語圏の国々に留学、就労、または移住するための英語力を測定する、イギリス発祥の英語試験です。

IELTSはイギリスだけでなく、アメリカ、カナダ、オ-ストラリア、ニュージーランドなどを含む世界140ヵ国、10,000以上の機関で認定されている4技能型(Reading、Listening、Writing、Speaking)の英語テストで、年間約350万人以上の方が受験されています(2018年実績)。

IELTSの試験時間は合計約2時間45分で、目的別にアカデミックモジュールとジェネラルモジュールの2種類があります。

留学を目的として受験する場合はアカデミックモジュールを、英語圏での就業や移住を目的とする場合はジェネラルモジュールを受験しましょう。

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2. IELTS試験概要

IELTSの受験方法は以下の二通りあります。


コンピューター版テスト

国内の5つの試験会場(東京と京都のみ)で受験可能な、2020年9月から始まった受験方法。試験日は平日、土日から選ぶことが可能です。

・リスニング(30分)
・リーディング(60分)
・ライティング(60分)
・スピーキング(11~14分)※試験官との面接
 
試験結果は、試験後3~5営業日後に発表されます。

特徴としては、リスニングテストも自分専用のヘッドフォンを利用できるため、周囲の音に影響されることなく集中することができます。
また、ライティングとリーディングに於いて、解答をコンピューターにタイピングすることができますので、タッチタイピングが得意な人には有利、苦手な人には難しさがあるでしょう。


ペーパー版テスト

日本各地の指定のテスト会場にて受験する従来型の方法。

・ライティング(60分)
・リーディング(60分)
・リスニング(40分、解答転記時間10分含む)
・スピーキング(11~14分)※試験官との面接
 
試験結果は、試験日から13日後に発表されます。

特徴としては、問題用紙にメモなどを書き込むことができ、特にリスニングに於いては解答を転記する時間が別途設けられていますので、リスニングに集中することができます。
また、PCのタッチタイピングが苦手な方は、紙と鉛筆でライティングを行うペーパー版の方が良いでしょう。


3. IELTSとTOEFLの違いは?

留学前に英語力を測るテストとしては、TOEFLも広く使われるテストですが、違いは以下の通りです。
 
・発祥国

IELTSはイギリス発祥のテストであるのに対し、TOEFLはアメリカ発祥のテストです。そのため、以前は「イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアへの留学にはIELTS、アメリカ留学にはTOEFL」と言われていました。
しかし、現在はそのような分け方をされることは少なく、IELTSはアメリカの多くの教育機関でも出願時の英語力測定試験として認可されています。一方のTOEFLもイギリスを始めとした各国で利用されていますので、留学先によって受験するテストを分けることは難しくなってきています。
 
・イギリス英語とアメリカ英語

IELTSはイギリス英語、TOEFLはアメリカ英語を基本としています。これによる一番の違いは発音、即ちリスニングへの影響といえるでしょう。日本の英語教育は北米寄りの発音を基本としていますので、IELTSを学ぶ際にはイギリス英語に慣れる必要があるでしょう。それから、イギリスとアメリカではスペリングが異なる単語(例、イギリスのcentreとアメリカのcenter)や言い回しの異なる表現があります。ただしアメリカ方式で回答したからといって減点されることはありません。
 
・スピーキングテスト

IELTSは受験方法に関わらずスピーキングテストは対面で行います。一方、TOEFLは対コンピューターでの試験であり、この点は大きな違いと言えます。IELTSは面接官との自然な会話力を見られる一方、TOEFLは回答時間にも制限があり、よりテストに特化した対策が必要と言えるでしょう。

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4. 留学時に必要なスコアは?

IELTSの試験結果は、バンドスコアで表されます。以下の表は、IELTSの発表する各スコアの定義を表に表したものです。


スコア
英語力
9

エキスパート・ユーザー

英語を自由自在に使いこなす能力を有する。適切、正確、流暢、完全な理解力もある。

8

非常に優秀なユーザー

不正確さや不適切さがみられるが、英語を自由自在に使いこなす能力を有している。慣れない状況下では誤解が生ずる可能性もある。込み入った議論にも対応できる。

7

優秀なユーザー

不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を使いこなす能力を有する。複雑な言葉遣いにも概ね対応でき、詳細な論理を理解できる。

6

有能なユーザー

不正確さ、不適切さ、誤解もみられるが、概ね効果的に英語を使いこなす能力を有する。特に、慣れた状況下では、かなり複雑な言葉遣いの使用と理解ができる。

5

中程度のユーザー

不完全だが英語を使う能力を有しており、ほとんどの状況でおおまかな意味を把握することできる。ただし、間違いを犯すことも多い。自身の専門分野では、基本的なコミュニケーションを取ることが可能。

4

限定的なユーザー

慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言葉遣いはできない。

3

非常に限定的なユーザー

非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。コミュニケーションの断絶が頻発する。

2

散発的ユーザー

慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を片言で伝える以外、現実的なコミュニケーションをとることは不可能。英語の会話や文章を理解することは困難である。

1

非ユーザー

単語の羅列のみで、基本的に英語を使用する能力を有していない。

では海外大学に出願する際、どのスコアが必要になるでしょうか?
必要スコアは出願先の大学により異なり、詳細は出願先の大学ウェブサイト等をご確認いただく必要がありますが、バンド6以上になると出願できる大学の選択肢が多くなるようです。
一例として、バンド6で出願できる大学(学部)には以下の大学があります。
 
●イギリス
University of Manchester、University of Bristol、University of Glasgow、University of Sheffield、University of Birmingham、Queen Mary University of London、Lancaster University、University of Leeds、University of Aberdeen、University of Leicester、University of Sussex、University of Liverpoolなど
 
●アメリカ
Arizona State University、University of Florida、Texas A&M University、Rutgers University, The State University of New Jerseyなど
 
トップレベルのランキングの大学や大学院進学ではさらに高いスコアが求められることがありますが、バンド6がまず一つの第一関門と言っても過言ではないでしょう。


5. 日本人の平均スコアは?

では日本人の平均スコアはどれくらいでしょうか?IELTSの公式データによると、アカデミックモジュールの平均は以下の通りとなっております。

リーディング:6.1
リスニング:5.9
ライティング:5.5
スピーキング:5.5
総合:5.8

6以上のバンドスコアを出すには、日本人平均を上回る必要があることが分かります。特に、ライティングとスピーキングは総合点より低めの数値となっており、日本人が苦手としていることが伺えます。

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6. 効果的な学習方法は?

ではIELTSはどのように学習すれば良いでしょうか?

IELTSアカデミックモジュールは海外の大学で学業を行うのに十分な英語力があるかを測定するテストですので、漠然と英語学習をしたり、カジュアルな英会話力を磨くことはスコアアップに直結しません。

限られた学習時間を有効活用し、必要な点数獲得を求めるには、しっかりとIELTSに特化した対策が必要となります。

テスト対策には、大学や塾などの講義形式のものや、書籍やオンライン講座を用いた自主学習などが挙げられますが、メリット・デメリットを考慮して自分に合ったものを選択する必要があります。

各学習方法のメリットやデメリットを以下にまとめます。

【大学の対策講座】

大学などでIELTS対策の授業が受けられる場合は、専門の先生から習うことができることがメリットです。疑問点を先生に確認することもできますし、卒業に必要な単位取得にもなります。大学の提供する留学プログラムに参加するというゴールもモチベーションになるでしょう。

【塾の対策講座】

塾の場合は、専門の先生に習うことができるという点は優れていますが、大学とは違い高い学費の自己負担が求められることや、単位取得などのメリットを得ることができないという違いがあります。
また、学業や仕事の合間を縫って塾に通う場合、時間的な負担も大きくなるため、経済的・時間的な負担を背負ってでも結果を出したいという学習者向きと言えるでしょう。

【書籍】

IELTSに関する書籍はいくつか販売されていますが、TOEICや英検などのテストほど多くはなく、自分に合った教材を見つける難しさがあります。また、スピーキングやライティングなどは書籍では学びにくいという点が挙げられます。一方、安価に始めることが出来ますので、最初のスタートには適している場合があります。

【オンライン教材】

オンライン教材も書籍同様、あまり多数存在せず、また教材によってはスピーキングやライティングの対策が十分にできない可能性もあります。教材によって先生に質問できる場合とできない場合があり、受講費用は書籍と塾の中間となります。


7. eラーニングでの学習がお勧め

上記のようにどれも一長一短ではありますが、弊社ではeラーニング(オンラインコース)での学習を推奨しています。その理由は以下の通りです。

・いつでもどこでも学習できる

忙しい現代人がまとまった時間を学習に充てることは難しくなっています。しかし、eラーニングであればPC、スマートフォン、タブレットを用いていつでもどこでも学習することができます。細切れの時間を有効活用し、毎日少しずつでも目標に向かって学習することが成功の秘訣です。

・何度でも繰り返し学習できる

習った知識を一度で脳に定着させることは、脳の構造上なかなかできません。一方、何度も繰り返し学習したものは、しっかりと記憶されるようになっています。このメカニズムを活かし、細切れの時間も活用しながら、何度も繰り返し学習をするようにしましょう。

また、大学や塾で学ぶ場合も同様です。学習内容の理解を確かめ、記憶を定着させるためには、eラーニングなどを補助的に用いて繰り返し復習を行うことが重要です。

・スピーキング・ライティングも学習できる

ネイティブ講師との英会話レッスンや、ライティングの添削サービスはスコアアップに有効な場合がありますが、コストが高いことがネックです。また、基礎知識が不十分な段階での英会話レッスンや添削サービスの利用は、コストに見合った成果を得られないことがあります。

まずはeラーニングでじっくりと基礎を学び、話す練習、書く練習を徹底しましょう。土台がしっかりすれば、あとからの伸びも早くなります。

・先生に質問することができる

「eラーニングは先生に質問することができない?」と考える方もいらっしゃるかも知れませんが、eラーニングでも先生に質問することができるサービスもあります。

例えば弊社のeラーニングには「フォーラム」というサービスを利用することができ、先生に自由に質問したり、他の学習者の質問を閲覧することができ、不明点を後に残さずしっかりと解決することができます。

・リーズナブルな費用で学習できる

eラーニングのもう一つのメリットに、お求めやすい価格が挙げられます。書籍よりは高くなりますが、塾などに比べると非常にお手頃価格となっています。IELTS対策に高い授業料を支払い、海外留学の予算を確保できなくなってしまっては元も子もありません。リーズナブルにIELTS対策を行い、海外留学にしっかり予算を充てられるようにしましょう。

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8. リアリーイングリッシュのIELTS対策コースについて

リアリーイングリッシュのIELTS対策コースは上記すべてのメリットを備えています。ぜひ弊社コースをご利用いただき、効率的に点数アップを図っていただきたいと思います。

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