早川幸治先生特別インタビュー①

なぜeラーニングなのか。なぜReallyenglishなのか。イギリス開発本部責任者がコースに込めた思いを語ります。

なぜeラーニングなのか。なぜReallyenglishなのか。イギリス開発本部責任者がコースに込めた思いを語ります。

先生の最近の主な活動についてぜひ教えてください。
オンライン系の研修や講義が増えていると推測しますがいかがでしょうか?

研修に関しては、基本的に全部オンラインでの対応に切り替わっていますし、業界的にも対面形式からオンライン形式に一気に切り替わった状況だと思います。

オンラインの形式にもいくつか種類があり、ひとつは、聴講生の顔が画面上に見えていて、反応を見ながら指導できるという場合。もうひとつは聴講人数が多い場合によくありますが、聴講生の顔が見えず反応がわからない状態で一方的に話すという場合です。また、撮影したものを後で見ていただく、いわゆる動画形式もあります。

私自身は10年ほど前から動画での講義手法を準備していたので、いずれの場合でもあまりやりにくさを感じることなくスムーズに移行できています。聴講生の反応が見えづらいという一見デメリットに感じる部分も、反応に左右されて予定の時間をオーバーしてしまうことがなくなったという点では効率的になったと言えるかもしれません。さらには自宅からの対応が可能になったことで移動の必要がなくなり、例えば神戸と東京の研修を同日に行うこともできるようになりました。その部分はとても便利に感じています。

ただ、効率はアップしましたが、オンライン研修の場合は企業の社風やオフィスの雰囲気などを実際に感じることができないのが個人的に残念です。

オンラインと実際の対面形式と聴講生の反応や習得度合いに差を感じますか?

オンラインに移行した後も、習得度合いに特に差は感じません。反応に関しては私からは見えづらい部分が多いのですが、受講後のアンケートを見ると「逆にやりやすい」という声があり、聴講生にとってオンライン形式がメリットになっていると感じています。特に、TOEIC® L&R のスコアが200点台など英語力に自信がない人の場合、実際に声を出して発音してもそれを他人に見られたり聞かれたりせずにすむことや、ペアワークなど対面での実践がないことで、参加しやすいと感じている人は多いようです。

コロナ禍で対面での研修ができずに仕方なくオンライン形式に移行しているという企業が多いと思いますが、対面よりも効果が落ちることはないというのが率直な感想です。習得度合いについても、特に対面形式と変化は感じません。聴講生にとっては大勢で聴講するより1対1で指導を受けている感覚になるということもあるようで、そういう面でも理解度が上がる人は多いのではないかと思います。

コロナ禍でTOEIC® L&R の公開テストが受験しづらくなり、
オンラインで利用できるIPテストの導入を始めている企業も増えています。
そんな中、早川先生にもオンラインテストを受験していただきましたが、率直なご感想は?

TOEIC® L&R のオンラインテストには多くのメリットがあると感じました。まず、実際のTOEIC® L&Rの半分の時間、そして問題数であるということ。また、受験日時に制限がなく、それぞれが都合の良いタイミングで受けることができるということが大きなメリットではないでしょうか。

さらには、試験前半の正解数によって後半の出題内容が変わるという仕様にもメリットがあると思います。特にスコアがまだ低い初級レベルの人たちにとっては、後半の問題レベルが下がることで解答に手応えを感じることができ、途中でやる気をなくさずに最後まで問題に挑めるのではないかという感想です。

個人的にはマークシートを塗りつぶさなくていいということが、かなり楽だと思いましたね。紙のテストにおいて全部で200個のマークを塗るのは意外と手間ですし、何よりマークミスの心配もあります。それらの懸念がなくなるのはとてもありがたいですね。

一方で、受験する環境が個人に委ねられるということに関してはデメリットかもしれません。音声に集中できる環境が作りにくい、モニターのサイズが小さくてリーディングの文章が読みづらいなど、受験する人によって環境に差が出ることは避けられないことです。

しかし、考えられるデメリットはおそらくそのくらいだろうと感じましたので、オンラインテストの実施は圧倒的にメリットの方が大きいのではないでしょうか。

オンラインテストの内容については、いかがでしょうか。

私が解いた印象では、公開テストのレベルと変わらないと感じました。過去の公開テストで実際に見たことのあるような問題も見かけましたし、レベルについては同等と言えるかと思います。

しかし、紙での出題ではないという部分で、TOEIC® L&R 対策を「問題の解き方」中心でやってきた人にとっては解きづらさを感じるかもしれません。

例えば、会話問題と説明文問題では、設問を先に読んで解答することができないことや、読解問題のトリプルパッセージが縦に並んで出題されることなどが具体的な解きづらさを感じる部分でしょう。

しかし、本来の目的である英語力、そして情報処理能力がきちんと身についていれば、そこはあまり気にする必要のない部分です。裏を返せば、英語の知識だけを持っていても情報処理能力がなければスコアが伸びないということは、公開テストと変わらず言えることだと思います。

TOEIC® L&R のオンラインテスト攻略に向けたおすすめの学習方法を教えてください。

英語力のレベルにもよりますが、TOEIC教材のPart 3(会話問題)やPart 4(説明文問題)を活用してストーリーを理解する力を磨くことをおすすめします。問題は解かなくてもいいので、まずストーリーを理解できるようにしておく。問題を解く練習というのは直前の1週間前、極端なことを言えば3日前から始めてもできますが、英文を聞いて理解する練習は直前に開始しても間に合いません。料理と同じように、調理に時間のかかる食材から手をつけていくというイメージです。

Part3・4の出題内容は、設問を先読みできなくてもそのストーリーが理解できれば、圧倒的に問題が解きやすくなります。これに関してはオンラインも公開テストも同様のことが言えますので、特にオンライン向けの攻略法というより、ストーリーを聞くことさえできれば、どのようなテスト形式でもスコアには良い影響を与えるということが言えますね。

オンラインテストには、前述の通り英語力に自信のない初級レベルの人でも手応えを感じやすい工夫があります。それぞれの英語レベルの把握にもつながりますし、英語学習に対するモチベーションアップにも効果を発揮するのではないでしょうか。

「TOEIC®L&R 800突破」完全監修・問題執筆早川 幸治(はやかわ こうじ)先生

ニックネームはJay。IT企業(SE)から英会話講師に転身し、現在はTOEIC対策専門講師として明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部や桜美林大学オープンカレッジほか、楽天やパナソニック、ソニーなど多くの企業講座やセミナーを担当。楽天での受講者50名の満足度は5点満点中4.74など、多くの企業で高い評価を受けている。

TOEIC® L&R990点(満点)取得。TOEIC® L&Rを毎回受験し、傾向をおさえた効率的な対策法が好評。大幅なスコアアップ達成者を多く輩出。「高校2年生で英検4級不合格」という英語嫌いを克服した自らの経験から、学習者サポートにも力を入れている。毎日、英単語メルマガを配信中。

著書は『新TOEIC® L&R 書き込みドリル【全パート入門編】』『TOEIC® L&R 書き込みドリル スコア650【文法編』(桐原書店),『2カ月で攻略 新TOEIC® L&R730点!』(アルク),『新TOEICテスト800点と仕事で使える英語を同時に手に入れる』(旺文社),『新TOEIC® L&R 出る語句1800』(コスモピア)など多数。

Nintendo DS学習ソフト『TOEIC® L&RTEST スーパーコーチ@DS』(桐原書店)の中で,ユーザーのパーソナルトレーナーとして登場している。

twitter:@jay_toeic

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