早川幸治先生特別インタビュー②

なぜeラーニングなのか。なぜReallyenglishなのか。イギリス開発本部責任者がコースに込めた思いを語ります。

なぜeラーニングなのか。なぜReallyenglishなのか。イギリス開発本部責任者がコースに込めた思いを語ります。

Reallyenglishとの出会いについてお聞かせください。

Reallyenglish さんと初めてお会いしたのは2010年、大手通信・サービス会社への合同プレゼンの場だったと記憶しています。当時、プレゼンの競合相手としてお会いしたのですが、Reallyenglishさんの内容を聞いて「こんなにおもしろいe-Learningがあるのか!」と。

それまでのe-Learningと言えば紙の教材ありき。単純に紙の教材をオンラインに転用しているものという印象でした。しかし、Reallyenglishさんは違っていて、e-Learning専用に開発されたもので非常に興味を持ったのを覚えています。その出会いから3週間ほど経って、Reallyenglishさんからご連絡いただきまして、勉強法や学習の動機付けなどについての講演会を中心に関わらせていただくようになったという経緯があります。

その流れで、『TOEIC® L&R 600突破』というTOEIC®に特化したコースの監修も担当させていただきました。

「TOEIC® L&R 600突破」に続き、今回の新コース「TOEIC® L&R 800突破」の全面監修をご担当いただいたわけですが、監修当時の率直な感想をお聞かせください。

正直なところTOEIC® L&R 800点という点数は、企業の英語研修で目指すには高めなスコアだという印象でした。800点以上と言えばと社内公用語を英語化した楽天がその基準を設けていることで有名ですが、企業のニーズとして一番多いのは、研修を受ける社員の平均スコアが500点未満の場合です。次に多いのは、500〜600点前半のスコアから点数を伸ばしたい場合。その次に多いのが、スコアは高いがスピーキングが弱いので強化したいという場合です。

例えば600点を目指すのであれば、会話の中で誰と誰が何について話しているのか、という内容がわかった上で、あとは細かい情報を1〜2個聞き取ることができればクリアできると思います。しかし800点を目指す場合は、会話の内容をどれだけ思い出せるかということが重要です。しっかりと会話の流れを聞いて理解した上で、人に説明できるレベルまで持っていくことができないと800点を突破するのは難しい。

ただ、だからと言って950点以上のように素地として高い読解力がないと難しいというわけではありません。あくまで600点突破を目指している場合よりも、より幅広い知識と、その関連性までを理解できるかどうかが800点突破を目指す場合のポイントだと考えました。

800点突破のためにどのような演習に重点を置いて学習できるように工夫されましたか?

ひとつはビジネス文書やトークには「型」があるということを知ってもらい、その流れで理解できるようになることです。まず目的や概要が最初にあり、情報がだんだん細かくなっていくという流れに慣れてもらう。

それを型として習得できれば、多少知らない単語があっても対応ができると考えます。その考えに慣れていない場合、知らない単語1個でリズムが崩れてしまったり、崩れるだけではなくその前に聞いたことまでも忘れてしまうという事態に陥りがちです。まずその型を身につけること、そしてやはり単語力を身につけること。この2つが重要です。

テスト本番と同様に、今回のコースにも、本文に使われている単語を、選択肢において別の単語に言い換えている箇所がたくさんあります。


▲問題文の buy と同じ意味の purchase が選択肢で言い換えられている

単純に単語力も必要ですし、言い換えにも型があるということを学ぶことができるようになっています。

さらに、800点突破レベルになるためには、ストーリーの深い理解を求める問題にも正解できる力が必要です。600点突破を目指すには「半分以上聞き取れる・読める」ことが必要ですが、800点突破のためには「ほとんど聞き取れる・読める」ことが必要であり、今回のコースではそのための問題を細部まで理解するトレーニングを用意しています。

巷にある多くのTOEIC® L&R 関連書籍や情報では、800点突破のために膨大な学習量や学習時間を提案していますが、今回のコースでは50レッスン・40時間前後に収められています。
このことには何か工夫があるのでしょうか?

例え何百という時間、問題を解いたとしても、問題を解くだけて英語力が上がるとは思いません。問題を解くということはただの実力チェックであり、自己満足はできるかもしれないですがスコアが伸びることにはつながりません。スコアが伸びても単に問題を解くことに慣れたというだけです。


「TOEIC® L&R 800突破」はかなり学習の効率性を重視しています。新規に学ぶ語句に対して、それらを使った語彙問題、文法問題に取り組みます。さらにリスニングやリーディングの中でも登場します。このように、多角的に学べる構造になっています。スキルや知識を増やしながら学習を進めた後、最後にTOEIC形式の問題を解く練習を行い、伸ばした力を解答する力へと転換します。この構造は、学習時間は短いですが、学んでいることはかなり深い。問題を解くだけや時間をかけるだけより深く、多角的な学習ができることで、最終的に身に付く英語力の量や質は変わってくるはずです。

まだ多くの企業では500点〜700点程度を社員の取得目標や昇格の要件にしているケースが多いですが、先生は何点が適正スコアとお考えでしょうか。

もちろん、企業によって必要なレベルが異なるので一概には言えませんが、英語をビジネスで運用すると考えると、英語でスムーズなやり取りができる力は不可欠です。そうなると、やはり800点は最低限欲しいところではないでしょうか。500点までのレベルの場合だと、一般的には文法まで意識したスピーキングができないと思います。扱っている単語や文法の正誤はわからないが通じているから大丈夫だという思い込みは、ビジネスにおいてはあまりよいことではありません。

このケースだと、言葉を理解するために相手側が努力をしているはずです。通じているようで、実はきちんとしたコミュニケーションは図れていない。円滑にビジネスを進めるためには、相手に努力を強いることなく理解をしてもらえることが必須です。そういう意味で、800点の基礎力があれば、ある程度しっかりコミュニケーションを図ることができるレベルではあります。

一方で、ビジネス運用レベルまでは英語が必要ない場合や、英語に苦手意識がある方も含めた場合、昇格要件で設定するとすれば600点あたりがベストな目標スコアだと思います。英語力も一定以上あり、さらに目標への達成力を判断するには十分な点数なのではないでしょうか。

先生は学校の現場にも精通されておりますが、最近の学校教育におけるTOEIC®の認識に変化は感じられますか?

TOEIC®は就職活動で必要なものであるという程度の認識から変化はないように思います。まだ学生自身も社会に出てからTOEIC®がどう使われるかを知らない場合も多いでしょうし、あくまで就職のためにTOEIC®のスコアアップを目指しているのが現状だと思います。

ここ10年ほどで学生の英語力は上がっているという声も耳にしますが、TOEIC®のスコアで見るとさほど変化はないように思います。しかし、企業側が新卒採用時に学生に英語力を求める割合は増加しています。特に理工学系の学生に関しては、仕事において英語を使う比率が高い割には、英語に対する意識の高さが文系の学生に比べて低い傾向があるとの声も聞きます。文系理系に関係なく、社会に出たときに英語の必要性は益々高まっていきます。なぜ英語が必要なのかという情報を学生時代に知っておくことで、準備に時間をかけることができるようになります。

最後に学習者へメッセージをお願いします。

学習は積み重ねと言いますが、その積み重ね方を間違えないことが大切です。
積み重ねとは、ただ学習量や時間を増やすということではありません。「積み」「重ねる」という文字の通り、建築物と同様にしっかり土台を作り縦方向に知識を重ねていくことなのです。


単に問題を解くだけでは、その問題の解き方に慣れるだけで英語力が積み重なったとは言えません。

今回のe-Learningによる学習コースは、その縦の積み重ねができるように考えられています。まず単語を頭の中に入れる、その単語が使われている文に触れていく、その文を実際に音読していく。そうして最後に問題を解くことで確実に力が積み重なっていきます。
今までこの体験をできていない場合、せっかくの学習が身についていない可能性があります。

ぜひ『TOEIC® L&R 800突破』で縦の積み重ねの学習を体験して、突破できなかった壁を打ち破りましょう。

「TOEIC®L&R 800突破」完全監修・問題執筆早川 幸治(はやかわ こうじ)先生

ニックネームはJay。IT企業(SE)から英会話講師に転身し、現在はTOEIC対策専門講師として明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部や桜美林大学オープンカレッジほか、楽天やパナソニック、ソニーなど多くの企業講座やセミナーを担当。楽天での受講者50名の満足度は5点満点中4.74など、多くの企業で高い評価を受けている。

TOEIC® L&R990点(満点)取得。TOEIC® L&Rを毎回受験し、傾向をおさえた効率的な対策法が好評。大幅なスコアアップ達成者を多く輩出。「高校2年生で英検4級不合格」という英語嫌いを克服した自らの経験から、学習者サポートにも力を入れている。毎日、英単語メルマガを配信中。

著書は『新TOEIC® L&R 書き込みドリル【全パート入門編】』『TOEIC® L&R 書き込みドリル スコア650【文法編』(桐原書店),『2カ月で攻略 新TOEIC® L&R730点!』(アルク),『新TOEICテスト800点と仕事で使える英語を同時に手に入れる』(旺文社),『新TOEIC® L&R 出る語句1800』(コスモピア)など多数。

Nintendo DS学習ソフト『TOEIC® L&RTEST スーパーコーチ@DS』(桐原書店)の中で,ユーザーのパーソナルトレーナーとして登場している。

twitter:@jay_toeic

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