開発者ストーリー

コース開発者の声

英語学習には、英会話スクール・集合研修・留学・通信教育など様々な手段がありますが、その中でなぜeラーニングを開発しているのでしょうか

Reallyenglishに入社する前の約10年間、教師として様々な国籍の人達に英語を教えていました。
そんな中、ある日ナイジェル(当社創業者兼CEO)から「英語eラーニングの会社を起ち上げる。君の教師としての能力を買っている。だから君と力を合わせて、今よりもっと多くの人達に英語を教えたいと思っている」と誘われました。
ちょうどその頃、IT技術が急速に進化していた時で「eラーニングなら何千人もの人達に同時に教えることができる」と思って入社しました。

コースを開発するうえで、軸となるコンセプトはありますか

今まで何千人もの学習者を見ているのでわかりますが、外国語を習得することは難しいですし、何より時間がかかりますよね。
Reallyenglishのコースはすべて効率的に学習できるように設計しています。また、受講生のレベルに応じて学習のスタート地点や負荷が最適化されるアダプティブラーニングを導入しています。受講生1人ひとりに合った学習内容を提供することがコンセプトとなっています。

コースの独自性、オリジナリティはどこにありますか

私たちのヴィジョンは、「多忙な現代人の英語力を、最も効率的に向上させること」です。
一般的な英語eラーニングは「たくさんレッスンを受けて、次のレベルに進んで・・・」という英語力を一括りにした構成の教材が多いのですが、正直、現実に即していない気がしています。
受講生が100人いれば強みや弱みも違う、スタート時点の英語力も目的も違う。
私たちのeラーニングは、リスニング、リーディング、スピーキングなど、各スキルに応じたレベル、つまり各スキルの弱点から強化することができるので、最も効率的に英語力を伸ばせるように設計されています。

競合他社への優位性はどこにありますか

一般的な英語eラーニングは、大きく3つに分類されます。
一つ目は、専門的なスキルを集中して学習するタイプ。
二つ目は、幅広いスキルを表層的に学習するタイプ。
そして最後は、とにかく膨大な学習量を用意して学習させるタイプ。いわゆる問題集タイプです。
ただどのタイプにも偏りがあって、幅広く学習できなかったり、逆に深い知識が得られなかったり、また膨大な学習量を目の前にすると何から学習すべきか迷ってしまい、結局、学習を継続できないというデメリットがあります。

その点、私たちのeラーニングは幅広いスキルを用意しながらも、受講生に必要なスキルを分析して集中的に提供する方法を取っています。
では、どのように提供するか。
私たちは常に、「受講生のゴールを達成させるためには何が必要か」を逆算してレッスンを制作しています。
例えば、「会議で話し合ったプランをまとめ、報告する」というレッスンがあります。
当たりまえですが、このレッスンのゴールは、受講生がレッスンを終えたあと、「会議の内容をまとめて、誰かに報告できる」状態にすることです。
では会議の内容をまとめるためには何が必要でしょう?
まず、自分なりにまとめた内容が正しいかを参加者全員に確認しなければなりませんね。
では、どのように確認すればよいのでしょうか?
まず、どのような言い回しがあるかを知る必要がありますよね。
では、その言い回しに使われているすべての単語の意味を把握しているのでしょうか?
ただ言い回しを記憶するだけでは、別のシチュエーションで応用が利かない可能性がありますよね。
ですから、その言い回しがどのような単語と文法で構成されているか、を学習する必要があります。

では最後に、言い回しを「頭の中だけで」理解して学習は終了でしょうか?
そんな事はありませんよね。報告するときは必ず「誰かに話したり」「何かを書いたり」しなければなりません。
つまり、発話したり書いたりする必要があります。
このように私たちのレッスンは、想定されるシチュエーションと同じ練習ができるコース設計を採用しています。
逆算することで最も効率的にゴールを達成させる、これがReallyenglishの強みなのです。

コースデザイン(見た目、使いやすさ)にコンセプトはありますか

受講生が学習を進めるうえで迷わないよう、とにかく画面をシンプルにすること。それを心がけています。
また最近では、生活スタイルに合わせてパソコン・スマートフォン・タブレットを使い分けている人達が多いので、どこで学習しても効率性を失わない、マルチデバイス設計を進めています。

今の時代にeラーニングは合っていると思いますか

はい、そう確信しています。 先程も申し上げましたが、外国語を習得することは難しいですし、何より時間がかかりますよね。
さらに最近では、生活が多様化し自由時間に使える選択肢も昔とは比べものにならないくらい増えています。
Eラーニングなら時間や場所を選ばずにスキマ時間を活用して学習できるので、英語を身近に感じられる。
外国語の習得は少しずつの学習が結果に影響するので、eラーニングはまさに今の時代に合っていると言えますね。

コースを通じてどのような価値を社会に届けたいですか

Unlock Your Potential:世界で活躍してもらうための必要な語学力を提供し、受講生本来の能力を発揮してもらう。
これが私たちの存在価値だと思います。

成果を出すために、どのような工夫をしていますか

語学に限らずなにかしらのゴールを達成させるためには、やはり意欲の維持と習慣が重要だと考えています。Reallyenglishのコースはこの両輪がバランスよく回るように設計されています。
例えば、意欲の維持。
ダイエットがわかりやすい例ですが、体重に変化がなければダイエットの効果を疑いますし、最悪の場合、ダイエットをやめてしまう。
ところが、痩せた実感があったり体重が減っていれば続ける意欲が湧いてきますよね。

つまり、小さな成功が、意欲を維持する最高の燃料になるわけです。
Reallyenglishでは、1レッスン1レッスンにゴールを設定して、小さな成功を積み重ねていく方式を取っています。レッスン開始時点では少し難しく感じるレッスンも、終了時点で理解できていたら嬉しいですよね。このように受講生は、自分よりほんの少しだけレベルの高いレッスンを学習していくことで、自信と意欲を身に付けていきます。

では、習慣はどのように身に付けてもらうか。

人間、一人で何かを継続するのは大変ですよね。
Reallyenglishでは、受講生1人ひとりにコーチが付いて受講生をサポートしています。
例えば、一定期間ログインしていなかったり、学習ペースが遅れている場合にコーチから受講生に連絡をして受講を促します。
また、弊社のサポート部門からも定期的に学習進捗率をお知らせしています。
1人ではなく、コーチと2人で習慣化していくのです。

日本人のユーザーに向けて、特に気を付けている事はありますか

最新の脳科学の研究によると人間の学習パターンは全世界共通であることがわかってきました。つまり、特定の国や地域のために特殊な学習方法を考案する必要はない、という事です。
ですが、国や地域によって学習結果の尺度は変わります。
例えば、日本や韓国ではTOEICの点数が重要視されますよね。
そういう事もあって、日本では新形式問題に対応したTOEICコースを販売する予定です。(2016年10月販売予定)
また最近では、英語を基礎の基礎から学習したい社会人が多いという事だったので、入門者用のコースも販売いたしました。

今後、どんなコースを開発していきたいですか

そうですね、面白いアイディアは開発チームのみんなから上がってきています。
ICTカンパニーとしての強みは膨大な受講データを保有していることなので、今後はビッグデータを活用してコースをデザインしていきたいですね。

  • インタビュー実施日:2016年7月7日
  • 掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。
Reallyenglish イギリス開発本部
プロダクトマネージャー

サイモン・ル・メイター

Reallyenglishのすべてのコースを統括するプロダクトマネージャー。元英語教師。10年以上、教育現場で教鞭をとった経験を活かし、実践的な学習法をITで具現化している。趣味は、休日に家族とキャンプ。