英語研修の導入で失敗しない3つのポイント

英語研修の導入で失敗しない3つのポイント

2019.06.07

多くの企業で今、グローバルビジネスに対応できる人材が求められており、研修による育成が欠かせません。そのような中、英語研修はメインとなる研修といえます。

そこで今回は、企業が英語研修を導入する際に失敗しない3つのポイントをご紹介します。

1. グローバル人材が求められる企業

少子高齢化による国内需要の低迷や国内市場の飽和、新興国をはじめとする海外市場の活発化などを背景に、グローバル人材の必要性が以前にも増して叫ばれ、加速しています。

このような背景から、多くの企業が、世界に通用するグローバル人材の育成や活用を強化しています。

国際社会で活躍する前提となる語学力の中でも、英語研修を導入する企業は増えています。

 

2. 英語研修導入で失敗しない3つのポイント

しかし、いざ、英語研修を導入しても思うように社員の英語力が伸びないといった悩みを抱える企業も少なくありません。

今後、英語研修を導入する企業が失敗しないために、チェックしておきたい3つのポイントについて解説します。

 

1. 目的を明確化しているか

英語研修の成果が出ないのは、学ぶ社員が強い目的意識を持っていないことが一つの原因と考えられます。

例えば、「海外赴任の必要条件であるTOEICの点数をクリアするための英語研修」、「指導者やマネージャー候補といったグローバルリーダー育成のための英語研修」、「メールや電話、打ち合わせなど、英語を使う業務への対応のための英語研修」など、目的は企業や事業目標、タイミング等によって変わります。

いずれにしても、研修の目的を会社側が社員へ明示することが重要です。受講する社員は、その目的と自身の目標とを合致させることにより、自ら英語学習に積極的に取り組んでいくことが可能になります。また目的が明確であれば、学習内容も明確になります。

 

2. 学習を継続させる仕組みがあるか

英語学習は、毎日少しずつでも継続して行うことが欠かせません。英語力の伸長は、英語学習の習慣が身に付いてはじめて実現可能であると言っても過言ではないほど、「習慣化」、つまりいかに継続して学習し続けられるかが重要になります。

その学習を継続させる仕組みがあるかどうかによって、英語研修の成果が大きく左右されます。

学習を継続させる仕組みの例を挙げると、ただ英語研修のみを提供するのではなく、「TOEIC何点を達成したら海外赴任が可能になる」といった条件設定や、チューターによる継続支援対応、学習そのものが面白いコンテンツといった“外発的モチベーション”を用意する方法等が考えられます。

 

3. 企業に学習する風土が整っているか

意外に手薄になっているのが、風土作りです。

英語研修成功の大前提となるのは「継続」であると述べましたが、その継続のために、企業側が逐一、社員ひとりひとりに声かけして背中を押すわけにはいきません。そうした労力が不要になるのが、学習意欲が高い企業風土を作ることです。

そうした企業風土作りのためには、まずは事業の向かう先と英語研修が合っているかどうかが重要です。例えば事業目標が「グローバルリーダーを育成して海外拠点を強化する」であった場合、英語研修の目的と内容が、その目標に沿っているものでなければ、企業全体としてのモチベーションは醸成されません。

また英語習得やTOEICの点数向上を全社的に奨励することや、インセンティブをつけたり昇進条件としたりすることなども、風土作りのポイントとなります。

3.まとめ

グローバル人材育成の必要性は、以前に増して高まっており、多くの企業でそれぞれの英語研修が実施されています。研修を取り入れても思った成果が出ないという失敗を防ぐためにも、ぜひ今回ご紹介した3つのポイントを参考にされてみてください。