【最新】英語研修のトレンドとは?

【最新】英語研修のトレンドとは?

2019.06.07

英語研修は近年、急速に進むグローバル化を背景に、多くの企業で取り入れられています。その英語研修のトレンドとして、英語研修関連の市場動向やeラーニングの拡大の要因をご紹介します。

1. 英語研修関連の市場動向

近年、語学ビジネスの市場動向は、どのようになっているのでしょうか?

 

語学ビジネス全体の市場動向

株式会社矢野経済研究所が2017年4月~6月に実施した、国内の外国語教室各社、語学に関わる教材を開発・販売する事業者、語学に関わるビジネスを展開する事業者等、約200社に対する「語学ビジネス徹底調査レポート2017」によると、周辺ビジネス(語学試験、留学斡旋等)を除いた語学ビジネス全体の市場は、2016年から0.6%増の5,242億円と推計され、年々、順調に伸長傾向にあります。

語学ビジネス全体の市場が伸びている背景として、ここ数年のグローバル化の進展や、訪日外国人観光客の急増を受け、大学入試改革や小学校英語の必修化などによる英語4技能の学習ニーズが増していることが大きいと考えられています。また近年、英語学習方法の多様化も見られ、従来の語学スクールに加え、eラーニングの認知度が向上し、会員数も増加傾向にあります。

 

社会人の英語学習関連の市場動向

英語研修や社会人向け英語学習に関連する市場についても、それぞれ伸びています。主な分野ごとの市場動向をご紹介します。

・語学スクール

成人向け外国語教室市場のうち、法人の語学研修ニーズは底堅く、横ばいから堅調で推移しています。費用対効果の面から学習方法の多様化が見られ、オンライン学習を取り入れる教室も増えています。

・書籍教材

書籍教材市場のうち、ビジネス系教材分野においては、全体的に減少しており、販売が好調な書籍も一部あったものの、低迷傾向にあります。

・通信教育

通信教育市場のうち、社会人向け分野においては、紙媒体での通信教育が衰退しており、減少が目立ちます。比較的、堅調であった法人向けについても減少傾向にあります。

・eラーニング

eラーニング市場は拡大傾向にあります。ビジネスニーズの獲得に加え、独自システムで利便性向上を図っている事業者の動向が好影響を及ぼしています。

2. 「eラーニング」が伸びている背景

語学ビジネスのうち、法人、ビジネス向けの中でも、特に伸びているのがeラーニングです。近年の拡大要因としては、次のことが考えられます。

 

1. ビジネスニーズを捉えている

これまで個人向けのみだったところ、企業や学校等の法人向けに乗り出した事業者が目立っていることや、ビジネス向けオンライン英会話が好調であることなどから、eラーニングは広く、ビジネスパーソンや企業の英語研修ニーズも獲得していることがわかります。このことが、市場拡大の大きな要因と考えられます。「働き方改革」が推進される中、テレワークや時短勤務などの働き方の多様化にも、働く時間や場所を選ばないeラーニングの長所が合致していることも挙げられます。

 

2. オンラインとオフラインを組み合わせるトレンド

オンラインのみでは頭打ちと見られた市場も、オフラインでのサービスを開始させるなど、オンラインとオフラインを組み合わせて展開することで、新たな領域に踏み出す傾向があります。例えば、オンライン学習と並行して、受講者一人に対してコーチが一人付くフォロー体制を設けることなどがあります。

このように “オンライン+α”のサービスで顧客獲得を図っていくことがトレンドになっており、eラーニング市場の新たな拡大要因の一つとなっています。

 

3. コンテンツの質向上などの差別化が進み競争が活性化

従来からのオンライン学習コンテンツは、新たな事業者の参入もあり、サービスやコンテンツの質の向上、ユーザー目線に立った他社との明確な差別化が各事業者で推進されており、競争が活性化しています。特に、動画・アニメーション・画像を駆使した楽しく学べる学習コンテンツによる、学習を継続させる仕組みづくりは注目を集めています。

3. まとめ

語学ビジネス全体の市場は堅調に伸びており、特に、高まるビジネスニーズを背景にeラーニングの伸びが目立っています。英語研修導入を考えている場合、多様なサービスやコンテンツがある中で、自社に最適なものを見つけることが、目に見える社員の英語力向上の成果を出すために欠かせません。

下記ページでは、様々な企業のeラーニング導入事例をご紹介しています。まずはどのような形で英語研修を取り入れることが可能なのか、まずその可能性を知る意味でも、ぜひご覧ください。

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