オンライン英会話~社員の学習を継続させる方法

オンライン英会話~社員の学習を継続させる方法

2019.10.21

オンライン英会話を導入している企業の人事部から寄せられるお悩みの一つとして「社員の学習継続率が低い」ということがあります。同じように悩んでいる企業担当者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、880社の企業のオンライン英語研修を支援してきた当社の経験とノウハウをもとに、オンライン英会話において、社員の学習継続率を高める方法をご紹介します。

1.オンライン英会話はもともと継続しにくい

実際にオンライン英会話のレッスンを受け始めた人は、口をそろえて、「継続するのが難しい」と言います。もちろん、継続する意思の強さ、弱さなどは個人差がありますが、それ以上に、もともとオンライン英会話を続けることは、思いのほか難しいものなのです。

オンライン英会話は、講師を相手に英語で会話をしながら学ぶため、オンラインとはいっても、ある種の緊張感があり、精神的なハードルが上がります。

またスクールや集合研修と異なり、学習しながら「本当にこれでいいの?」などの不安や疑問を抱えても、すぐに相談できるサポート役が目の前にいないと、受講へのモチベーションも保ちにくくなります。

法人がオンライン英会話を導入しようとする場合には、社員は業務と並行して取り組むケースがほとんどですから、さらに難しくなるでしょう。基本的に継続しにくい、ということを理解しておく必要があります。

2.オンライン英会話の継続率を高めるために必要なこと

このことから、法人がオンライン英会話を導入する場合、受講者に対する継続のためのサポートは欠かせません。そこでオンライン英会話の継続率を高めるために必要なことを3つご紹介します。

 

1.英語学習の目的と手段がマッチしている

オンライン英会話を導入する場合、英語研修を行う目的が明確化されていること、そしてその目的や受講者のレベルと、教材がマッチしていることが大前提です。

社員の英語学習が続かない原因としてよく挙がるものに、そもそもの目的と手段が合っていないということがあります。例えば、英会話といっても、日常英会話なのか、ビジネス英会話なのか、といったように英語の利用シーンによって、選ぶべきオンライン英会話の内容や教材なども異なってきます。また、オンライン英会話を導入する目的は何なのか、その目的に合致した教材として必要な条件は何なのかを明確にすると、教材選びに失敗しません。

もし教材がその社員にとって難しすぎる場合、社員の学習に対するモチベーションが下がってしまう可能性があります。自分のレベルより“少し上”のレッスンにトライすることが、英語力の伸びを最大化するポイントになります。伸びた実感が、継続のモチベーションにつながるためです。その解決策の一つが、導入直前にレベル別・階層別のカリキュラムを作ることです。このカリキュラムに沿ってオンライン英会話を導入すれば、目的と手段が合っていないという課題を解消することができます。

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2.学習仲間・支援者がいる

英語学習は、社員個人の中で完結させてしまうと、よほど意思が固い方でなければ、つい仕事の忙しさに流され、継続できないケースが多いものです。同僚の学習進捗状況を確認できる環境を作ったり、自分だけのコーチをつけたりすることで、学習するモチベーションが上がり、継続率も上がる傾向があります。

 

3.人事部・上司のフォロー体制がある

先にご紹介した通り、社員はオンライン英会話を一人で継続する際に、とても心細いものです。オンライン英会話導入後、学習の進捗が極端に遅い社員がいる場合など、人事部やその社員の上司も含めて、学習へのフォローを行うことができると効果的です。このようにフォロー体制を事前にしっかりと作っておくことが、成果につなげるために重要になります。

3.まとめ

オンライン英会話は、一般的に継続がむずかしいものです。それを踏まえた上で、今回ご紹介した継続のポイントを押さえて、十分準備を行った上で導入することにより、成果を出すことができるでしょう。

 

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